3Ⅰ 基幹理工学部についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.基幹理工学部の方針(ポリシー)4.基幹理工学部の沿革と概要目次に戻る3. 基幹理工学部の 特徴3 基幹理工学部の特徴基幹理工学のめざすところ新しい時代の科学技術1年で幅広い知識を身に付ける科学技術の領域は飛躍的な広がりを呈し,それに対応して,そのそれぞれの領域は分化・深化してきた。大学における教育研究体制もこれに呼応した形で発展してきた。しかしながら,それぞれの専門分野の一層の発展と同時に,新しい価値観の創造,新しい科学技術分野あるいは学問分野の開拓が強く求められる時代を迎えた。これにともない,改めて地球規模で考え行動し,新しい時代を切り拓く人材を育成する教育研究の展開が求められることとなった。基幹理工学部は,人文・社会学系の素養の上に科学技術の基幹となる数学をはじめとする理工系の素養を身に付け,その上で現代の科学技術さらには新たに展開される次世代の社会を支える科学技術の基幹を担う数理科学,機械科学,材料科学,電子物理学,情報工学,情報通信学,表現工学等の基本を学習し,新しい分野に創造的に取り組む能力を備えた人材の育成を基本理念とする。文明の潮流に科学技術が大きなかかわりをもって久しい。そして,科学技術は種々の意味で人類の可能性を大きく広げると同時に,豊かな社会の実現に大きく貢献してきた。しかしながら,その反動として地球環境問題をはじめとする負の遺産に直面することにもなった。この結果,科学技術はこの課題を背負いつつ,大量生産・大量消費・大量廃棄型社会から持続可能な社会の実現に向かって大きく舵をとらなければならない時代を迎えたと言っても過言ではない。このような状況の中で科学技術に関する幅広い知識と,人文・社会科学系の知識を含む幅広い教養を備え,将来への洞察力をもって新しい時代を切り拓く人材の育成が求められている。また同時に,学問の枠組み・意味さらには学問とその活用の関係を新しい時代に対応して再構築することが大きな時代の要請となってきた。本学部は社会を支えるキー・テクノロジーである情報,機械,エレクトロニクス,物質・材料,エネルギー,アートとメディアに関する基礎的科学技術とその根幹にある数学および両者の掛け橋となる応用数理を軸として新たな教育・研究を展開する。そして,幅広い教養の上に理工学の基礎をきちんと修得し,これをもとに各専門分野あるいは新しい学問領域に取り組む能力を涵養し,時代を切り拓き世界で活躍しうる人材の育成をめざす。1年次は学部共通のカリキュラムによって,理工系の幅広い基礎をしっかりと修得することに力点がおかれる。同時に,1年次学生は,自分は将来どのような分野に進むべきかについて時間をかけて考えることになる。1年次のカリキュラムは複合領域科目,外国語科目(A群科目),数学,自然科学,実験・実習・制作,情報関連科目(B群科目)および学系別の専門科目(C群)で構成される。2年次に進級する段階で,志望の専門分野に応じ学科を決めることになる。進級の際に,希望学科に応ずる振分けが学系別に実施され,進級先の学科が決まる。3,4年次では,それまでの受身的な学習から一転して,能動的な学習が中心になる。基本と応用を学びながら課題に取り組み,問題解決能力を身に付けていく。
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