Ⅰ 基幹理工学部についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.基幹理工学部の方針(ポリシー)3.基幹理工学部の特徴目次に戻る4. 基幹理工学部の 沿革と概要概 要 10数学科は,数学を幅広く捉え,代数・幾何・解析・統計から計算機科学に至る広範な数学の知識を修得できる学科である。整数論,代数幾何学,代数解析学,微分幾何学,トポロジー,偏微分方程式論,実解析学,変分問題,数学基礎論,確率論,数理物理学のスタッフがそろい,日本でも類を見ない教育研究体制が可能となっている。さらに,応用数理学科と密接な連携を取ることにより,応用数学に関してもカリキュラムの一層の充実が実現されている。応用数理学科は,数学を中心とする理学的素養を身につけた上で創造的な応用研究ができる人材の育成をめざす。さらに,自然科学,社会科学や工学における応用研究の中から数学的に深く美しい原理を発見し,新しい数学理論の芽を育てることのできる人材の育成をめざす。カリキュラムについては数学科と連携を持ち,数学の基礎力の向上をはかる科目群を設置している。また,現象・統計・情報等の応用諸分野の科目群を充実し,数理が対象とする広大な学問対象を知り,さまざまな角度から最先端の数理科学が学べる教育体制を整えている。機械科学・航空宇宙学科は,1つの大きな特異分野であると考えられてきた航空宇宙分野を,広い意味で機械工学分野の一部と捉えなおし,その分野に対して新たに展開する意図で設立されている。教育面では科学系の数学・物理などの基礎を背景とした機械系力学すなわち材料力学,流体力学,熱力学およびメカニックス(力学)を中心とした講義,演習,実験,実習をベースとする。これらの学問は,過去の実績や未来を展望するとき,機械系エンジニアがあらゆる産業界で高い信頼を得て永続的活動をするために必須であり,世界に共通するエンジニアとしての道具である。さらに,これらの学問やさまざまな技術を統合して,あらゆる問題を解決する高い能力を備えたエンジニアの養成を目指す。この系統的な学術大系に立脚し,学部と大学院修士課程の一貫教育を原則とする。これらの学問体系は既存技術の高度化・発展に役立つだけでなく,深い造詣とほかの追随を許さない新分野展開にも応用できると信じている。一方,研究面では,航空宇宙を加えた新しい分野で着実な研究を展開していく。学部・大学院のコース制度を充実させ,今後は機械工学および航空宇宙工学分野のより一層の発展のみならず,さらに高速安全化輸送,高度動力エネルギー,高機能性材料・加工,高精度モデリングなどの分野にも展開させて行く。電子物理システム学科は,次世代の高度情報化社会で,重要となる学問分野である材料科学,電子工学,フォトニクスについて体系的な教育を提供することを目的として設立された。具体的には,電磁気学,回路理論,情報工学などの電子工学基礎分野,量子力学,固体物性,ナノテクノロジーなどの物質科学分野,電子デバイス,光デバイスや光通信システム,MEMSなどの電子工学・フォトニクス分野,およびシステムLSI設計,センサネットワークなどの機能集積システム分野,さらに細胞生物学や医用電子工学分野など,ナノからマクロシステムまでの幅広い学問分野を,体系的に学習するカリキュラムを実現している。その教育方法は少人数教育のメリットを最大限に生かし,年次進行により電子物理システム分野を基礎から高度な学問までを分かりやすく,かつ無理なく学習することを可能としている。大学院教育は,それぞれの領域に対応した専攻,研究科の修士課程に進学する一貫教育体制を原則としている。このような教育システムにより,電子物理システム分野において,幅広い視野を持ち,創造力のあるス
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