基幹理工学部要項2025
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Ⅰ 基幹理工学部についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.基幹理工学部の方針(ポリシー)3.基幹理工学部の特徴目次に戻る4. 基幹理工学部の 沿革と概要11ペシャリストの養成が可能になり,次世代の豊かな高度情報化社会をデザインし,活躍できる人材の育成を目標としている。情報理工学科は,情報技術の急速な進展に対する強い社会的な要請に鑑み,コンピュータを中心にして,その高度化のために何が必要となるかを考えていく学科である。具体的には,どのように処理をすればより効率よく情報を使えるのか,どのように情報を分析すれば新しい知見が得られるのかといった情報科学・情報工学と呼ばれる部門を主として教育研究を行う。研究面では,情報科学・情報工学の幅広い部門において,国内外で多様な研究実績を重ねた多彩な教授陣が揃い,最先端の教育・研究環境の中で,教員の直接指導のもと,学生それぞれが主体的にテーマに向き合い,研究に取り組んでいる。教育面では,学生が自分で「手を動かす」自主性・積極性を重視し,低学年時から実験,プログラミング等,実習科目に重点を置いている。4年次から研究室に所属する前に,3年次から研究室での研究に取り組める「プロジェクト研究」という科目も設けている。国際化の面では,英語による授業のみで学位を取得できる国際コースを併設し,英語による授業を受けることが可能である。また,ほとんどの研究室に外国人学生が所属し,外国人留学生とともに切磋琢磨し,世界レベルの研究に取り組める環境を実現している。情報通信学科は,ネットワーク技術とコンピュータ技術の融合技術領域である情報通信技術に関する教育研究を行う学科である。大容量のブロードバンドネットワークに支えられた高性能スマートフォンや高精細化及び高臨場化に向かうコンテンツ配信をはじめ,自動車,家電,電力,交通,医療,金融,コンテンツ制作等のあらゆる社会インフラや社会活動に,情報通信技術は大きな影響を及ぼすと共に,日々の活動を支える必須の基盤技術となっている。また,世界の持続的発展のために情報通信技術は必要不可欠な技術分野であることから,国家,企業,大学,研究所等の間の研究開発競争は一層熾烈を極めている。そのため,情報通信技術に携わる人材は,世界的に激しくなるばかりの競争社会の中で,グローバルな視点のみならず,日々変化し続ける技術革新への対応も求められている。このような背景から,情報通信学科は,時代の変化に依存しない普遍的な技術領域と変化に迅速に適応しうる応用的な技術領域の間でバランスを取ったカリキュラムを提供している。その上で,グローバル社会の視点に立った,国際的かつグローバルな情報通信の教育研究を推進し,将来の豊かで幸福なスマート社会を情報通信の面から構築する,グローバル人材を育成することを目標とする。表現工学科は,科学技術と芸術の融合的進化を見据え,「視覚表現」「聴覚表現」,そして今後現れるであろう「第三の表現」を模索して行く。具体的には「技術を理解する芸術家」と「芸術を理解する技術者」,またそれらを統括する「メディアマネージメント」のための人材を養成するための教育,研究を行う。個々の教育では生活に密着した具体的なプロジェクトに,芸術系,工学系,メディアマネージメント系の学生が共に参加し,共通のテーマ,あるいは共通の作品制作を通して科学技術と芸術の接点や問題点を検証する。そうした中から「科学技術を深く理解しその意味を問いかけ,応用する技術・作品を創造する能力」「芸術の側からの発想に応える技術の開発が出来る能力」を養うことを目的としている。こうした科学技術と芸術の融合的進化は,国際的な拡がりを持つ映像,音楽,コンテンツ産業に匹敵する新しい「産業」を創成することが期待される。

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