創造理工学部要項2025
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44総合機械工学科で学ぶ機械工学とは,技術に定位を置く学問であり,その「技術」を人間の設計(デザイン)行為として広くとらえることにより,科学でこれまで扱うことが困難であった「価値観や背景が異なる多様な人間の生活(営み)の場に調和した共創の技術」を目指す新しい学問領域を開拓する。具体的には,環境,エネルギー,医療福祉,高齢者介助,コミュニティづくりといった現代社会が抱える諸問題を,個々の人間に則して解決していくための機械の設計原理ならびにそれらの開発と社会的評価について,学科を超えたプロジェクト的研究を展開する。教育面においては,「技術」を単に「ものづくり」にとどめておくのではなく,「人づくり」にまで拡張するために,これまでとは異なる新しい教育方法を導入する。技術は本来,実践的性格を強く帯びたものであるから,これを踏まえると,生活者と共に「ものづくり」を遂行していくための実践感覚やコーディネーション能力を育成できる教育体制が要請されることになる。この「実践的な知」は身体的な働きによって獲得されるものであり,「科学的な知」が頭脳的な働きにより角逐されることと対をなすものである。この2つの知を両輪として循環的に働かせる教育力リキュラムとプロジェクト研究を連動させることによって,生活の現場における社会的問題に即応し,それを善い方向に導くことができる構想力と実践能力,論理構成能力を有する開発エンジニアを育成するための教育を展開する。ゼミナール,エンジニアリング・プラクティスおよび卒業論文・計画の着手条件について総合機械工学科の学生は,3年生になると各教員のもとで,ゼミナールおよびエンジニアリング・プラクティスの科目を履修する。また,4年生になるとそれぞれの指導教員のもとで,卒業論文・計画を作成する。これらの科目は総合機械工学科の教育の中枢をなし,自主的な学習態度がより強く要求されると同時に各専攻分野の出発点ともなるので,これらを履修するには,原則として次の条件を満たさなければならない。1 . ゼミナール,エンジニアリング・プラクティスを履修するためには,第1年度および第2年度のA群,B群,およびC群の必修科目の単位を修得していること。2 . 卒業論文・計画に着手するためには,第3年度までのA群,B群,およびC群の必修科目の単位を修得していること。さらに,卒業必要単位に算入可能な選択科目の単位もすべて合計して116単位以上を修得していること。なお,編入学試験(指定校推薦型)による入学者は追加の条件があるので必ず学科に確認すること。上記の条件の詳細は,2年生の学期末にクラス担任から説明されるが,1年生から各科目を配当年度に着実に履修すること。特に実験実習科目の未修得者は,学力と時間の関係から4年間で卒業が不可能になる恐れがあるので,十分注意すること。なお,大学院進学等に関する相談はクラス担任,ゼミナール担当教員に申し出ること。専門選択科目18単位1. 単位制・ 科目登録2. 学科目系列3. 卒業・学位4. A群科目5. B群科目6. C群科目7. 学科別案内 (C群科目)8. D群科目9. 他学部聴講10. 教職免許 建築 総機 経営 社工 資源11. 大学院授業科目の 先取り履修制度12. 成績の表示Ⅰ  創造理工学部 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内13. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る所定単位数専門必修科目所定単位数50単位履修上の注意総合機械工学科

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