27機械科学・航空宇宙専攻は,自然の摂理に基づいた科学(Science)とその応用学術分野である機械工学(Mechanical Engineering)を核に据え,物理・数学を基盤として,熱流体,力学,システム,材料,設計の機械系基幹学問を教育研究することを理念とする。この理念に沿って,科学的思考法の鍛錬と,工学的センスを養成する「教育」および学界・産業界に貢献する「研究」を行うことを使命とする。また,従来の学界・産業界から厚い信頼のある基盤的分野のみならず,航空宇宙分野をさらに充実させるとともに,21世紀の未開の領域を切り開く新規分野の開拓・創設を目指す。各分野の概要◆熱流体科学部門機械・航空分野では熱的変化を伴う非定常流れ現象を扱う機会が多い。本部門では,流体工学,熱力学をベースとして,高速・非定常流動や燃焼・反応流などに関する基礎研究を行なうと共に,機械・航空分野における応用例として,航空エンジン要素や各種ターボ機械内部での熱流体挙動を実験的・数値的に解明することを志向する。◆力学系・応用数学部門工学系に現れる様々な力学的現象や非線形挙動の予測や評価のために,数理的な手法を用いて,それを工学系の解析設計へ応用するための方法の確立を目的とする。具体的には,力学系の例として,柔軟宇宙構造物,宇宙ロボット,ビークルなどの非ホロノミック系,マルチボディシステムに現れるディラック構造と陰的なラグランジュ系,さらに流体系の例として流体過渡現象,流体関連振動,超高速液体噴流,交通流などの実験・計測手法,理論解析の方法,数値計算法,最適化手法などについて吟味,検討を行う。◆システム・環境エネルギー部門システムの力学的挙動を解明し,これをもとにシステムの最適設計さらには最適制御を可能とする方法論の確立を目指し,あわせてシステムのエネルギー利用効率の向上等によって環境問題等にも貢献するシステム構築のための方法の確立を目的とする。具体的なシステムの構成要素の特性評価さらにはシステムの効率向上に関する実験研究による個別現象の数理モデル化や,惑星や地球上で活動する移動ロボットに搭載する各種センサーシステムの設計など,計測制御工学に関する各種の研究も行う。◆材料設計・加工部門機械構造部材の高強度化,軽量化,耐食・耐久性,信頼性・安全性を追求する観点から,材料力学,弾・塑性力学,構造力学,破壊力学,金属物理学,機械材料学などの学習を背景に,航空機,鉄道車両,自動車,産業機械,精密機器などにおける最適な材料設計,加工方法,評価技術,数値シミュレーションの基礎と応用研究を志向する。1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目4. 専攻別案内数学応数機械・航空電子物理表現工学材料科学情報・通信5.共通科目6.その他の科目7. 先取り履修8. 後取り履修9. 実体情報学 コース10. 数物系科学 コース要項13. 教職免許11. PEP卓越大学院 プログラム12. 技術経営リーダー 専修コースⅠ 基幹理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内14. 成績の表示15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る機械科学・航空宇宙専攻
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