35◆エレクトロニクス部門電子素子の動作原理やその製造プロセスを基盤として,素子性能の高度化,新機能の発現,さらには異分野への応用に関する研究を行う。電子素子の性能は,これまで,素子寸法を縮小することによって向上され,高度情報化社会の基盤をなしてきた。今日,電子素子の寸法はナノスケールにまで縮小され,さらなる微細化による性能向上だけでなく,ナノスケールにおいて顕在化する物理現象の活用,炭素材料やソフトマテリアルをも融合する新しいプロセス開発などを通して,電子を基盤とする技術を化学,生物,環境,機械などの異分野に展開することも要請される。具体的には,分子ナノ工学研究,環境半導体結晶工学研究,バイオマイクロシステム研究,ナノ材料情報学研究に関する研究指導を行う。◆フォトニクス部門半導体レーザ・発光ダイオードなどの光発生,光パルスによる光誘起超高速現象,光検波,光変調などの光と媒質の相互作用や,光ファイバ通信,光空間通信などの光導波,光空間伝搬や光伝送システム,さらに光センサ,光計測,光ディスクなどの光応用に関して,波動から光子までの視点から俯瞰した学問分野であるフォトニクスに関して,それらの動作原理を理解し,さらに新たな光機能を創出し,高度情報化社会を一層豊かにするための応用に資する研究を行う。光学,量子力学,半導体工学,量子エレクトロニクス,伝送理論,無線通信などの学問を基礎とし,ナノ光物性技術,光学材料技術,光デバイス技術,光回路技術,光信号伝送や光信号処理技術,そして光ネットワークまでを包括する。具体的には,フォトニック情報工学研究及び光電波融合システム研究に関する研究指導を行う。◆情報システム部門情報システムの構成要素であるLSI(大規模集積回路)やSoC(System on a Chip)から動画像などのマルチメディアや高度情報通信を対象とした応用システム開発まで幅広い範囲を対象とし,それぞれの設計方法論,計算機による設計支援(CAD:Computer-Aided Design)などに関して,理論的ならびに実践的な立場から研究を行う。理論的な側面としては,アルゴリズムとデータ構造,プログラム構成論,計算複雑度の理論,グラフ理論,組み合わせ論,デジタル信号処理,高周波アナログ信号処理,コンピュータアーキテクチャなどの基礎学問分野を扱う。実践的な側面としては,人工知能,動画像処理(圧縮,認識など),セキュリティ(暗号化,復号化など),情報通信ネットワーク(アドホック・ネットワーク,センサー・ネットワークなど),CAD技術(ハードウェア/ソフトウェア協調設計,高位検証など),低消費電力技術などを扱う。具体的には,設計解析システム研究,集積システム設計研究,高位検証技術研究,無線通信用RF LSIに関する研究指導を行う。【修士課程】電子物理システム専攻履修方法1.指導教員が担当する演習科目は,必ず履修しなければならない。2.演習科目は13単位以上修得しても,その分は修了必要単位数には算入しない。3.研究科が定める研究倫理教育を受講しなければならない。1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目4. 専攻別案内数学応数機械・航空電子物理表現工学材料科学情報・通信5.共通科目6.その他の科目7. 先取り履修8. 後取り履修9. 実体情報学 コース10. 数物系科学 コース要項13. 教職免許11. PEP卓越大学院 プログラム12. 技術経営リーダー 専修コースⅠ 基幹理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内14. 成績の表示15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る
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