基幹理工学研究科要項2025
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40近年のメディア技術の発達により,新たな文化・産業の創出が期待されているが,一方で,それに伴う諸問題,例えばコンテンツの質的・量的不足や生体への不適合などが顕在化している。それらの問題を解決し,次世代のメディアを活用したライフスタイルや社会システムを展望するためには,科学技術を介した生体の諸特性,感性やコミュニケーションの理解・表象と同時に,それらを支える科学技術のあり方への取り組みが必要である。表現工学専攻では,このような認識に基づき,科学技術と芸術表現の融合による,新たな社会ニーズヘの対応と価値の創造へ挑戦していくことを,その理念としている。表現工学専攻では,科学技術と芸術表現を横断・融合する概念である「インターメディア」を対象として,高度かつ専門的な教育・研究活動を推進する。具体的に,修士課程においては,インターメディア工学部門とインターメディア芸術部門の2部門を設定し,部門毎の専門性を反映した講義科目と,部門間の融合性を意図した演習科目・研究指導を設置する。博士後期課程においては,部門間の横断・融合を促進し,より高度な研究業績の達成を目指した研究指導を行う。なお,コンテンツ制作を主題とした研究課題においては,国際水準のコンペティションでの受賞に相当する業績の達成を目標とし,それに基づく修士論文および博士論文の研究指導を行う。各分野の概要表現工学専攻には,以下の2部門が設定されている。学生諸君には,各自の専門性に対応した部門の講義科目の履修と,部門間を積極的に横断・融合する研究課題の設定を推奨する。◆インターメディア工学部門映像・音響工学,人間工学,センシング工学,バーチャルリアリティ,五感・認知科学などの分野をカバーする。音コミュニケーション科学研究,動的知能表現システム研究,先端メディアと人間工学研究,認知科学研究,ヒューマンメディアテクノロジー研究からなる研究指導を行っている。◆インターメディア芸術部門デザイン,音楽,美術,記号論,物語論などの分野をカバーする。音楽情報科学研究,生命表現研究,環境アート研究からなる研究指導を行っている。【修士課程】表現工学専攻履修方法1.指導教員が担当する演習科目は,必ず履修しなければならない。2.演習科目は13単位以上修得しても,その分は修了単位数には算入しない。3.講義科目の選択にあたっては,指導教員の指導を受けること。4.研究科が定める研究倫理教育を受講しなければならない。 1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文7. 先取り履修8. 後取り履修3. コア科目 推奨科目9. 実体情報学 コース10. 数物系科学 コース要項11. PEP卓越大学院 プログラム12. 技術経営リーダー 専修コース6.その他の科目5.共通科目4. 専攻別案内数学応数表現工学機械・航空電子物理情報・通信材料科学13. 教職免許Ⅰ  基幹理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内14. 成績の表示15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る表現工学専攻

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