48 (2)基盤ソフトウェアおよび先端的アプリケーション オペレーティングシステム,分散ミドルウェア,ネットワークソフトウェアなどの基盤ソフトウェアに関する研究と,それらを利用することにより可能となる先端的なアプリケーションに関する研究を行う。基盤ソフトウェア研究としてはリソース管理や抽象化に関する研究,基盤ソフトウェア開発手法,セキュリティ,大規模情報管理, 高信頼性,実時間性などの研究を行う。先端的アプリケーションとしては,画像解析,音声解析などを含む先端的マルチメディアアプリケーション,Webサーチなどの超大規模データ管理アプリケーション,実世界とサイバースペースの統合を行うユビキタスコンピューティングアプリケーションに関する研究などを行っている。【情報通信分野】 情報通信分野では,情報システム部門,通信ネットワーク部門,メディア・コンテンツ部門の3部門が設置されている。それぞれの部門における主な内容は以下の通りである。1.情報システム部門 コンピュータや情報通信ネットワークシステム全体からシステム構成素子として不可欠なLSI(大規模集積回路)まで幅広い範囲を対象とし,それぞれの設計方法論,および,コンピュータによる設計支援手法(CAD: Computer-Aided Design)などに関して,理論的ならびに実践的な立場から研究を行う。理論的な側面としては,アルゴリズムとデータ構造,計算機プログラミング技術,計算複雑度の理論,計算幾何学,グラフ理論,組み合わせ論などの基礎的学問分野を扱う。また,実践的な立場としては,大規模ネットワーク,プリント回路,パッケージング,マルチチップ・モジュール,画像・通信処理用LSI,汎用・専用プロセッサ,アナログ機能素子などの設計(アーキテクチャ,機能合成,論理合成,レイアウト,テスト)と解析(モデリング,シミュレーション,動作検証,信頼性,動作速度,消費電力)を対象とする。具体的には,以下のような内容の研究指導を行う。 (1)情報システム設計 広い意味での情報システム設計,情報システム解析ならびに計算機支援設計に関して,基礎理論から応用設計までを研究する。具体的な課題として,画像処理システム,通信処理システム,リコンフィギャラブルシステムなどの設計/解析ならびに設計手法に関する研究,通信プロトコル,移動体通信システム,地図情報処理システムの設計/解析ならびに設計手法に関する研究などが挙げられる。 (2)設計解析システム 情報通信システムの構成素子であるLSIからコンピュータを結ぶネットワークまで幅広い範囲からテーマを選び,システム設計と解析,ならびに,計算機支援設計手法に関して,基礎理論から実践的な応用までの研究を行う。回路理論,計算機プログラミング,コンピュータ・アーキテクチャなどが修得されていることが前提となる。研究対象となるシステムとしては,画像処理プロセッサ,ネットワークプロセッサ,アドホックネットワーク,暗号処理,マルチメディア処理,FPGA,ゲノム解析などが挙げられる。2.通信ネットワーク部門 本格的な通信・放送・コンピュータ融合の時代を迎え,情報の効率的な伝送に関する基盤技術の確立は不可欠である点を踏まえ,インターネットに代表される情報通信ネットワーク,光通信,無線通信,ユビキタス通信システム,分散コンピューティングシステムに焦点を当てた研究と教育を行う。具体的には,以下のような内容の研究指導を行う。 (1)光通信システム 光通信システムの飛躍的な高度化に向けた光通信方式の研究を行う。具体的には,将来にわたり光1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文7. 先取り履修8. 後取り履修3. コア科目 推奨科目9. 実体情報学 コース10. 数物系科学 コース要項11. PEP卓越大学院 プログラム12. 技術経営リーダー 専修コース6.その他の科目5.共通科目4. 専攻別案内数学応数表現工学機械・航空電子物理情報・通信材料科学13. 教職免許Ⅰ 基幹理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内14. 成績の表示15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る
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