創造理工学研究科要項2025
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29総合機械工学専攻では,機械工学体系の総合化と再構築を企図すると共に,科学的究明と学の活用によって社会に貢献する工学の真髄を極めることで,新しい視点での特色ある社会的実践および新しい機械工学が進むべき道の開拓を目指している。教育研究では,将来を意識した発見的科学と可及的速やかに社会に貢献できる実現型工学をバランスよく配置して展開できる教育研究システムを構築し,研究・開発・実験・実証・実用化からなる一連のプロセスに学生自身が参加することで,現場主義を貫きつつ,学の究明と活用に十分実力を持った人材を育成する。それにより,専門的な知恵と知識を備える高度専門職業人ならびに社会に貢献できる実務者や研究者を養成する。本専攻は,デザイン・共創部門,ロボティクス・医療福祉部門,環境・エネルギー部門の3つの部門から構成される。また,関連分野として,先進理工学研究科の生命理工学専攻,独立大学院環境・エネルギー研究科がある。各部門の概要◆デザイン・共創部門技術に定位を置く機械工学の中核として設計,広くはデザインと呼ばれる人間の行為がある。この部門では,価値観や背景の異なる多様な人間の生活(営み)の場に調和した教育・研究を展開する。すなわち,コンピュータを駆使した機械設計の基本的な教育・研究を基に人間の生活の場に共存在(共創)技術やデザイン技術の開発を目指した新しい学問領域を開拓していく。具体的にはこの新しい視点に立つ各種の機械デザイン,今後,急速な発展が見られる宇宙構造物のデザイン,コミュニケーションシステムのデザイン,さらに広くはコミュニティデザインも目指す。◆ロボティクス・医療福祉部門超高齢社会を迎えた日本を始めとした先進各国では,「健康」が最大の関心事となっている。この部門では,工学のみならず医学,生理学,心理学も含めた学際的アプローチにより,人間支援ロボット,福祉機器,手術支援システム,人工臓器などの先端バイオメカトロニクス技術を探求することで,高い“生活の質”を保証するシステムの開発研究を行う。具体的には,ヒューマノイドロボット,リハビリ支援システム,低侵襲手術支援システム,人工心臓などのシステム開発,およびそれらの基盤となる人間の運動・制 御・認知特性および生体機能の解明などを進める。◆環境・エネルギー部門種々の機械・装置の設計やその研究開発に当たっては,地球規模の環境や生活環境の保全に配慮して,資源・エネルギーの有効利用を図ることが益々要求される。すなわち21世紀が環境の世紀といわれる所以でもある。この部門では,特に熱エネルギーとその変換にかかわる基礎現象ならびにこれを応用した機械装置を対象に,教育・研究を通じて環境・エネルギーに係わる工学的諸問題を扱う高度な技術者,ならびに研究者を養成することを目標とする。特に環境・エネルギー分野の研究の広がりに配慮して,西早稲田キャンパスのみならず本庄早稲田地区を社会実験場として位置づけている環境関連の独立研究科やプロジェクト研究所,環境総合研究センター,他研究科などとも連携している。これらのプロジェクトに学生自ら参加することによって,挑戦的な問題の解明や解決法を学び,かつ科学的・工学的両手法を駆使しうる人材を養成する。【修士課程】総合機械工学専攻履修方法1.指導教員が担当する演習科目は,必ず履修しなければならない。2.演習科目は13単位以上修得しても,その分は修了必要単位数に算入しない。3.研究科が定める研究倫理教育を受講しなければならない。 1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目4. 専攻別案内建築経営システム総合機械5. 共通科目6.その他の科目7. 先取り履修8. 後取り履修9. ユニット制度10. 専修コース 制度11. 実体情報学 コース12. 数物系科学 コース要項13. PEP卓越大学院 プログラム14. 教職免許15. 成績の表示建設地球資源経営デザインⅠ  創造理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内16. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る総合機械工学専攻

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