48地球・環境資源理工学専攻では,地球科学,資源利用及び環境保全に係わる教育・研究を行っている。その内容は,地質学・古生物学・岩石学・鉱物学などの基礎科学分野から各種資源の自然界における存在状態の把握,海洋や地熱を含めた天然資源開発と地下空間利用,地殻環境保全,廃棄物の処理・適正処分・管理,環境調和型リサイクリングや新素材開発,資源開発における作業・自然環境保全,大気・水・土壌に関する環境問題,自然災害の予測・防災,海底鉱物資源の成因解明などの応用科学及び工学に至るまで,広範囲にわたる。各専門分野の研究室に所属して個別の専門性を高めるとともに,幅広い専門知識を身につけ,持続的な資源利用・循環型社会の構築や地球規模での環境保全に対応できる人材の育成を目指している。地球・環境資源理工学専攻には,以下の8研究部門が設置されている。各部門の概要◆資源科学部門資源の探査・開発,鉱物資源の処理・加工に関連した鉱物や岩石についての基礎研究を行っている。また,岩石学・鉱物学の応用として,海底鉱物資源およびその陸上アナログの成因解明を軸とした鉱床学的研究,未利用原料鉱物や産業廃棄物・副次生成物の改質と新規素材化に関する研究を行っている。◆岩石学部門鉱物学,火山学,地球化学,変成岩岩石学の4分野から構成され,地球表層の環境変動や物質循環を支配する物質の構造や形成機構を調べる研究,火山噴出物を用いた火山の長期的進化や火山噴火メカニズムの研究,高圧実験により地球深部物質の構造や物性の変化を調べ地球内部や進化を探る研究,変成岩類を対象とした微細組織観察や局所分析からプレート収束域で起こる変成作用の素過程や物質科学的特徴を解明する研究を行っている。◆地質学部門構造岩石学,古生物学,堆積学の3分野から構成され,断層帯の岩石から断層の運動学的解析,形成過程,形成時期の解明,中央構造線および西南日本の構造発達史とテクトニクスの研究,中生代軟体動物の進化,中生代の環境変動の復元,進化古生物学と古環境科学,化石層序学,新しい地質年代尺度の確立,堆積盆地の環境・古地理・変遷およびその後の変動過程を解明する研究などに関する研究を行っている。◆地殻情報工学部門地圏天然資源の効率的な開発・利用と地圏環境保全とを両立させるためには,地下情報の取得と推定や継続的なモニタリングならびに地圏環境計測や環境影響評価を行う必要がある。当部門では物理探査工学研究及び地圏環境学研究の2分野により,地圏天然資源の探査・開発,地下インフラや防災,廃棄物の地層処分や二酸化炭素の地中貯留,地下水・土壌汚染をはじめとする地圏環境問題を解決するために,それら地下情報の可視化に関する物理探査技術のシステム開発, 数値解析理論・手法の研究,地圏環境汚染に関連する計測・評価手法,加えて環境修復・保全技術に関する研究を行っている。1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目7. 先取り履修8. 後取り履修9. ユニット制度10. 専修コース 制度6.その他の科目5. 共通科目4. 専攻別案内建築経営デザイン総合機械経営システム建設地球資源14. 教職免許15. 成績の表示11. 実体情報学 コース12. 数物系科学 コース要項13. PEP卓越大学院 プログラムⅠ 創造理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内16. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る地球・環境資源理工学専攻
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