3Ⅰ 先進理工学研究科についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内1.人材の養成に関する目的その他の教育研究上の目的2.基幹理工学研究科の方針(ポリシー)4.先進理工学研究科の沿革と概要目次に戻る3 先進理工学研究科の特徴3. 先進理工学研究科の 特徴(1)理念・目的・教育目標先進理工学研究科は,「高度にして専門的な学術の理論および応用を研究,教授し,その深奥を究めて,文化の創造,発展と人類の福祉に寄与する」ことを目的として設置された。早稲田大学の教旨に「学問の活用を本旨と為す」とある。これは,基礎のための基礎学問ではなく,基礎学問を応用まで発展させ社会に貢献することの大切さを示しており,本研究科設置の目的は本学の教旨,すなわち建学の精神に沿ったものとなっている。急速な進展を遂げる現代社会の中で,「教育・研究・社会貢献」という大学に課せられた使命を全うしていくためには,私学として果たすべき役割を問い直しながら,世界最先端の研究に裏打ちされた大学院教育をより一層強化していく必要がある。そのため,「学部・大学院の統合教育」を基軸に据え,高度に展開する多彩な社会的要求に応えるために柔軟な組織・体制へ転換するとともに,学内理工系機関との連携を積極的にとりながら,広く社会に対して開かれた理工系大学院を目指す。本研究科に設置された博士後期課程は,専攻分野について研究者として自立して研究活動を行い,またはその他の高度に専門的な業務に従事するのに必要な高度な研究能力およびその基礎となる豊かな学識を養うことを教育の目標としている。特に,一貫制博士課程では高度な研究能力に加え,国際舞台における研究開発リーダーとして必要なコミュニケーション力や広い視野,課題解決のためのスキルを獲得することも目標とする。また,修士課程は,広い視野に立って精深な学識を授け,専門分野における研究能力または高度の専門性を要する職業等に必要な高度の能力を養うことを目標とする。(2)人材育成等の目的上述のような理念・目的および教育目標の下,本研究科は高度な専門的知識を有し,さらに「創造性,国際性に富んだ人材を育成する」ことを目指し,以下のような取り組みを行う。大学院教育は,各専攻分野における専門性を深めることを第一の目標とするが,近年,学問・科学技術は特化されますます細分化されており,独創的な研究と展開をリードできる人材を育成していくためには,異分野の知識の習得が極めて重要となっている。そこで,特化されたものを意識的に再度融合・連携させることが必要となってきた。このような現状を踏まえ,本研究科では,「相乗的融合」をキーワードとする研究・教育を進める。国際性豊かな人材を育てるためには,適切な語学教育とともに,英語論文の作成や国際会議への参加等を通じた実践的な教育も重要である。これを支援・促進する施策として,「国際会議論文発表補助費」を設けている。理工系は,常に変化の激しい時代の要請に柔軟に対応しながら,「科学技術創造立国・日本」を支えリードする技術者・研究者の育成を推進していかなければならない。本研究科の掲げた理念・目的・教育目標および人材育成等の目的は,このような理工系大学に課せられた使命を適切に果たして行くことを目指して設定されたものである。
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