1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目4. 専攻別案内物理応物生命理工電生ナノ理工共同先端生命共同先進健康共同原子力先理5.共通科目10. 数物系科学 コース要項6.その他の科目11. PEP卓越大学院 プログラム7. 先取り履修12. 技術経営リーダー 専修コース8. 後取り履修13. 教職免許9. 実体情報学 コース14. 成績の表示化学応化生医Ⅰ 先進理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る27ンマ線観測を実現する。とくに,元素固有のX線ガンマ線を観測し,未だ謎が多いレアメタルの起源探査を最終目的とする。同様な装置を大気観測に応用することで,雷雲から生ずるガンマ線の発生機構の解明にも取り組む。さらに,本研究では宇宙を「観る」技術を,人体を「診る」装置としても応用する。たとえば,超高速パルス弁別によりX線CTに色付けをする多色スペクトラルCT装置の開発,薬剤固有のガンマ線で抗がん剤などの体内動態を可視化する革新的イメージング技術の開拓,さらには粒子線治療中のリアルタイム可視化装置の開発などに取り組む。さらに,本部門では様々な粒子線加速器実験を通じて,素粒子・原子核物理の基礎となる断面積データ等を取得し,幅広い分野への応用展開をはかる。◆宇宙物理学部門理論および実験観測の2つのアプローチから宇宙における様々な現象を物理学的に理解することを目指す。理論宇宙物理学では,相対論的宇宙物理学,素粒子的宇宙物理学および高エネルギー天体物理学の研究を行う。主に宇宙論的なテーマ(宇宙の創生・進化,インフレーション宇宙論,宇宙背景輻射,ダークマターと宇宙の構造形成,ダークエネルギー)と高エネルギー天体物理学的テーマ(超新星,ブラックホール,中性子星の物理,およびそれらに関連したニュートリノ,重力波現象)の2つを解析的手法と数値的アプローチの両者を駆使して取り組んでいる。また最近では,ダークエネルギーなど宇宙物理学の観点から重力理論の研究も行っている。観測宇宙物理学では,すばる望遠鏡やアルマ望遠鏡などの地上望遠鏡,Euclid,JWST,eROSITAなどの宇宙望遠鏡,ISSに設置された宇宙線検出器CALETなど,最先端の装置を用いてさまざまな角度から宇宙物理学の研究を行う。具体的には,観測的宇宙論,宇宙の大規模構造,宇宙再電離,銀河の形成と進化,超巨大ブラックホール,星間物理学,惑星科学に関する研究を行う。また,CALETによる高エネルギー宇宙線の観測を行い,測定されたエネルギースペクトルを解析して,近傍加速源や暗黒物質の兆候を探るとともに,宇宙線の加速と伝播のモデルを研究する。さらに,次世代装置を用いた大規模なサーベイ計画の提案や,将来の宇宙望遠鏡の準備研究も行う。◆物性理論部門分子・原子・原子核などのミクロスコピックなスケールから,マクロスコピックなスケールに及ぶ物質の構造や諸性質の解明を一貫して行うのが物性物理学である。特に物性理論は,ミクロ,マクロあるいはメゾスケールにわたる典型的な現象の発見と解明,さらにそれに伴う新たな普遍的理論の開拓を進める。そのために,物性現象全般に対する深い理解とともに,量子力学,統計力学さらに近年飛躍的に進歩した数理物理学的手法の修得は欠かせない。また,大規模なコンピューターシミュレーションによって進められる研究は,既存の物質で起きる新しい物性や未知の法則の予言を可能にしつつある。学習面では,個別の研究対象を超えて,物質世界の一般的法則の理解に至る理論的手法を広く学ぶところに目標がある。部門メンバーによる具体的なテーマは,(1)多粒子系の集団運動や粘弾性物質の変形など,物理・化学・生物系で観られるパターン形成に対する実験的および理論的研究(2)カオス,エルゴード性のメカニズム,非線形,非平衡系の統計物理学および理論生物物理学上の諸問題の研究(3)超伝導・超流動・電荷密度波等の低温多体現象やトンネル効果の理論的研究(4)ミクロスケールからメゾスケールにわたって発現する量子力学的効果の追究および量子相関・エンタ
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