先進理工学研究科要項
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1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目7. 先取り履修8. 後取り履修12. 技術経営リーダー 専修コース4. 専攻別案内物理応物生命理工先理化学ナノ理工応化共同先端生命生医共同先進健康電生共同原子力5.共通科目13. 教職免許6.その他の科目14. 成績の表示9. 実体情報学 コース10. 数物系科学 コース要項11. PEP卓越大学院 プログラムⅠ  先進理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る44応用化学専攻では,化学に立脚した学際領域を融合しつつ,環境にやさしいエネルギー変換・物質変換を実現する実践的化学を創生することにより,建学の精神である「学理の実践的な応用」を実現することを目指す。修士課程では,学部における教育プログラムによって培われた幅広い実践的基礎に立脚し,専門領域の深化と細分化に対応した先端化学分野の研究開発における教育研究を通じて,実学・工学を重視した研究能力(計画・実行・評価)を持つ人材を養成する。学生は,修士論文作成において能動的に研究課題に取り組む能力が涵養されるとともに,基礎学力を充実させる授業科目,深化した学問領域を取り扱う授業科目と演習科目,科学技術者倫理など高度なリテラシーを身につける授業科目を履修することにより,幅広い知識と実践力を備えることができる。いっぽう,博士後期課程においては,これまでの高い実績を基盤とし,世界的にトップレベルの研究活動を通じて,独創的な研究の企画能力と指導者としての資質を備え,社会の変容を先導する実践的化学の創生を可能にするレベルの人材を養成する。各部門の概要◆無機化学部門無機化学は極めて多様な元素の単体・化合物の構造,性質を明らかにする学問であり,天然及び人工鉱物等については,無機固体化学として研究されている。現在の科学技術革新における新素材開発の重要性から,無機化学をベースとした様々な無機材料の実用化・関発が行われているが,特に近年は化学的手法による材料合成の重要性が広く認識され,無機化学の知識を生かした合成手法の開発並びに新規材料の提案が,応用化学の分野で研究されている。無機化学部門では,無機固体化学,無機合成化学,並びに無機物性化学をベースとして,無機化合物の合成,構造,及びその物性について総括的に学び,また,最近の研究動向を最新の文献を通して演習科目により習得する。さらに,先端の無機材料を取り上げ,その合成手法の確立,構造の解析,並びに物性の評価を一貫して行い,各人の研究遂行能力を養成する。◆高分子化学部門高分子は金属,セラミックスと並んで社会生活と先端技術を支える重要な物質群である。高分子は巨大分子であり,単位の化学構造と序列,連結方法と重合度,さらに高分子鎖の集合形態,配列などによって,電子からバイオに亘る多様な新しい機能の発現が可能となる。これら高分子物質を理解し,創り出すための基礎となるのが高分子化学である。高分子化学部門では,高分子の合成と物性,有機・高分子材料について系統的に学ぶと共に,機能設計の立場での演習から,新分野へ展開される高分子物質の科学と工学を修得する。さらにエネルギー貯蔵,エネルギー変換,スーパーエンプラ合成,精密重合,ナノ構造制御など,先端課題から選んでの実験研究を通じて,高分子の構造と物性機能の相関を把握し,社会要請に柔軟に対応しながら,独創的に研究展開できる能力の養成を目的とする。◆触媒化学部門触媒は,石油や石油化学をはじめほとんどすべての化学工業の生産プロセス,あるいは環境や省資源・エネルギー技術など化学反応が関与するあらゆる分野で重要であり,応用化学や化学工学の分野では最も研究されている対象の1つである。実用触媒のほとんどは固体触媒であり,その表面が化学反応に関与してくるため触媒作用は複雑で,固体と表面の構造や反応メカニズムからリアクターの解析や設計にわたる広範な問題を含んでいる。触媒化学部門では,触媒および触媒作用の基礎理論を系統的に学ぶとともに,代表的な工業触媒プロセ応用化学専攻

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