先進理工学研究科要項
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1. 履修方法・修了 要件・学位2. 学位論文3. コア科目 推奨科目4. 専攻別案内物理応物生命理工電生ナノ理工共同先端生命共同先進健康共同原子力先理5.共通科目10. 数物系科学 コース要項6.その他の科目11. PEP卓越大学院 プログラム7. 先取り履修12. 技術経営リーダー 専修コース8. 後取り履修13. 教職免許9. 実体情報学 コース14. 成績の表示化学応化生医Ⅰ  先進理工学研究科 についてⅡ 学修案内Ⅲ その他案内15. 不正行為・非違行為に 対する懲戒処分目次に戻る45スについて触媒作用の科学と工学を総合的に修得することを目的とし,演習科目を通して徹底する。さらに,特定の,かつ先端的な触媒系および反応プロセスを選んで,その基礎となる触媒の科学,とくに触媒調製と構造との関係,表面や固体の構造と物性や機能との関係,あるいは反応メカニズムなどについて独創的研究を展開できる能力を養成することを目的とする。◆応用生物化学部門バイオテクノロジーは,常温・常圧における反応を可能にする技術であり,省エネルギー型かつ人的安全性の高い物質生産プロセスの開発を可能にする。応用生物化学部門においては,微生物および微生物酵素を利用した有用物質の生産法の確立や新規な物質合成プロセスの開発を目的とした研究を展開している。さらに,有用微生物の分子育種技術(細胞融合や遺伝子工学)に関する研究も合わせて進めている。現在の研究テーマは次の6項目に分類されるが,各項目の研究は相互に密接な関連性を有しており,境界領域で進行している研究も多い。(1)有機酸(主にクエン酸)やアミノ酸,ペプチドなど生体関連物質の代謝系の解明と効率的生産プロセスの開発,(2)有用糸状菌(カビ)の分子育種(ゲノム編集や細胞工学を含む)と機能開発,(3)有用糖質・配糖体合成のための微生物酵素の探索と諸性質の解明,(4)遺伝子工学を利用した酵素機能および代謝系の改変,(5)カーボンリサイクル実現を加速するバイオマス利用技術の開発,(6)持続型社会に貢献する微生物機能を利用した脱炭素化技術の開発と応用。◆化学工学部門化学工業および関連諸工業の高度化に伴い,そのプロセス構成は極めて複雑となり,構成装置・操作条件も多種多様となってきた。このような状況に対処し,従来の実験室的な考え方と異なる工学的な視点から,工業化を目標とした基礎研究や開発研究の手法,プロセス構成の理論や装置・操作の設計法が不可欠となっている。化学工学部門では,これらの装置・操作設計の基礎理論と装置群により構成されるプロセスの計画,設計理論による新しい生産工程,プロセスシステムの開発と確立を目的とする。本部門は,(1)移動速度論,拡散操作,医用化学工学,環境化学工学に立脚した成分分離工学に関する研究,(2)カーボンなど各種ナノ材料の実用合成プロセス開発,エネルギー応用,および環境影響評価の研究,(3)水素エネルギー利用に関する水素貯蔵材料およびプロセスの研究の3研究分野で構成されている。◆有機合成化学部門有用な物質の創製は科学技術発展の基盤となっている。生物活性物質や機能性物質などの特異な機能をもつ有機化合物の創製には,これらの物質の合理的な設計と共に効率的な合成法の開拓が重要課題となっている。新規機能物質の創製とその高効率合成を目指し,有機合成化学部門では,分子設計および合成経路の探索,新しい合成反応系の確立,反応剤の開発,生物活性物質の全合成などを行っている。これらの研究およびセミナーを通じて,最新の有機合成化学の技術や理論を習得すると共に,有機合成化学研究者としての素養を体得できるようにしている。◆応用物理化学部門物理化学は,熱力学・化学平衡・反応速度論・量子化学・電気化学など化学の中で基礎的な領域を包括しており,化学専攻者には必須の分野である。本部門はこの中で特に電気化学(Electrochemistry)と表面化学(Surface Chemistry)をバックボーンに研究を展開している。“新しいプロセス・技術領域を創造する”という基本理念のもと,本部門の研究テーマも新しい材料を創り出し,その機能を評価しながらさらに高度な機能材料創製を行うことを目標としている。そのために,物理化学の基礎理論を系統的に学び,さらに電気化学プロセスに重点をおいて研究開発を行う能力を養う。特に,高機能薄膜材料を多く必要とするエレクトロニクス分野への応用を踏まえ,薄膜作製・機能特性解析から,これらの薄膜を用いた

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